ツンデレ・バレンタイン?
「…つ、つまりだな。これは日頃の、一応のだな、感謝の印しであって…」
「うん」
「丁度この日のタイミングに贈るのは、決して他意があるわけではなく…」
「うん」
「…何だ山陽。その不審そうな顔は」
「いや、だって…。東海道ちゃんが俺に物くれるなんてさあ…。」
「……。」
「てか、今日なんかあんの?」
「はぁ?!お前はバレンタインもしらんのか!!!」
「いや、バレンタインは知ってるけど。
野郎達に希望と絶望の見えない境界線が出来る日っしょ。
それがどうし……………………って、あ?」
「何を呆けてる。…いらんなら捨てるぞ」
「……そっか、うん。そっか…」
「人の話を聞け。…何をいつも以上にニヤついとるんだ。」
「東海道」
「なんだ。」
「サンキュ。すっげー嬉しいわ、…ホントに。」
「だから、にやつくなと言っているだろう。…ったく。」
東海道が口の端をつり上げて偉そうに笑う。
こいつの笑顔は基本みんなこうだけど
−ああ、くそう。俺が昔から大好きだった顔だ。
「−3倍返しだぞ。」
「げ。」
「常識だろうが。」
「俺の身体でって事でひとつ。」
「不許可だ。ってか抱きつくな!!」
「いやん、東海道ちゃんたら。つれないわ〜」
何となく、今日一日は東海道の機嫌が良さそうだな、なんて思った。
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なにこの百合みたいな人たち(自爆)
バレンタイン企画で書いた小ネタ。台詞ばっかりなのは漫画で描きた(以下略)
どちらかというと、自分の事でいっぱいいっぱいな東海道上官はあげる側と言うよりは貰う側、
むしろ山陽上官の方があげる側な気もしますが、
たまには東海道上官からあげてみるのもいいじゃないって事でひとつ。
2008/05/17