たいくつしのぎ。
「りんかいもさー、開業当時は色々あったんだぜ。不遇な時代?って言うの?
存在意義まで問われちゃってさ、もンの凄くやさぐれちまってて見てらんなかったな。」
「へぇ、苦労してるんだなぁ。…彼も」
「そんな時に手を差し伸べたのが京葉な訳。
元々、りんかいと付き合いもあったからなんだろうけど、随分面倒見てやったりしてたな。
りんかいもすっげぇ頼っててさ。当時は、公私構わずべったりだったんだぜあいつら。」
「……………ふーん。」
「なぁ、有楽町。」
「あ、え?何?」
「あの二人の間にまだ何かあっても、不思議じゃないと思わねぇ?」
「………まあ、俺には…関係ないし…。」
「ゆりかもめ。」
「あん?なんだ?」
「有楽町が僕を露骨に避けたり、会話しても目を逸らしたりするんだけど。 −何を言ったのお前。」
「お前と京葉の関係を言ったぐらいだけど?多少、(あること無いこと)誇張して。」
「多少…ね。」
「俺としてはひと波乱くるか期待してたんだけど。目逸らしたり避ける程度かー。つまんねぇの。」
「……。」
「なんだよその顔、溜息までつきやがって。
お前は俺の下僕なんだから、下僕のものは俺の下僕だろ?
俺が有楽町で遊んで何が悪い。」
「遊ぶ分には構わないけどさ……。程々にしてほしいね、ゆりかもめ。
有楽町で愉しんでいいのは僕だけだから。」
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かもめたんは有楽町とりんかいの関係(あと京葉とりんかいの関係)を知ってるクセに
敢えて有楽町には知らない振りして遊んでるといい。
そんで有楽町は、他のメンツにはりんかいの事を「彼」とか言って
あくまで同業者レベルのお付き合いな振りしてるといいと思うんだぜ…?
台詞オンリーなのは、多分漫画で描きたかったんだと思われます。
2008/05/17